7月13日に開催された、大吉祥寺.pmに参加してきました。 ひっっじょ〜〜に良かった!!!!とても充実した時間となりました。一点の曇りもなく、参加して良かったです。
参加したモノ・しなかったモノ
今回は本編オンリーで!!
大変な人気、申込みが大殺到していたので、自分が補欠から繰り上がったのも前日のことでした。
そもそも、 #yokohamanortham.100 で話していた時に「とにかくkawasimaさんの話がメチャクチャ良かった、大吉祥寺.pmにも行ける人は行くべきだ」くらいの勢いで熱弁されたのがキッカケで、「やっぱり申し込むか〜〜」となったのでした。
だから結構遅いんですよね。
まさか繰り上がるなんて・・・・って信じられなかったのですが、
こうやって「直前に行けるようになったら問題なく行ける」のは明確に都心に住んでいるメリットの1つですね。
そんな経緯だったので前夜祭・懇親会・非公式イベントの類も申し込んでおらず*1、朝から晩まで参加してスムーズに帰って来る!!!という流れでした。
ただし、帰宅後に↓のようなことを呟いていたりもします。そのくらい充実して良い空間だった。
割とMPもHPも蓄えられてる感あるな、これだったら懇親会行っても楽しかったかもしれん
— 今日も誰かのにちようび(おいしい鮭親子丼) (@o0h_) 2024年7月13日
感想、全体的なこと
最初の大西さんの基調講演で「あ!!!いんたーねっとで見たことある人、本物だ!!!!」みたいなテンションから始まり(お話も面白かったw funでもinterestingでも!)、1日通してず〜〜〜っと振り幅の広いイベントでしたね!!
強いて言えば、(Perlの話の少ない)Perlのイベントというバックボーンがあってか、「言語を問わず」みたいな話題が多かったように感じます。
シングルトラック・大ホールで、バラエティに飛んだ話を、しかも概ねどの発表も話が上手く惹きつけるものがある・深みがあるものだったので、興味深く飽きが来ないままに1日が終わったなぁと思いました。
会場設備的にも、空調がちゃんと機能しているのは(結構、これ当たり前でもないと思う)素敵だったし、そもそもの設備機能として「長時間静かに受動的にコンテンツを受け取る」という所に重点を置いているのは「良かったな〜〜!」と思いました。
あまり慣れていないコミュニティへの初参加、会場(の空気を作る参加者)やコンテンツのノリだったり作法もわからないので、そういうのに体力を削られてしまう自分としては、じっくり聴けるシングルトラック構成は非常に心地よかったです。
あとは、印象的だったのは「なんかみんな温かくね・・・?」という。
発表に対してリアクションもしっかりしてたり*2、拍手も大きかったり。大きなホールでの発表なので「登壇者は大変だろうなーと」最初に思っていた印象が覆り、「この空間で発表するのは楽しそうだなー」と思ったくらいでした*3。
(Perl Mongerコミュニティとして)ベテランやカンファレンス・勉強会に慣れ親しんできた層が多いことが手伝っているのかな。
ハードウェア的にも、音響が良いんだろうな・・・音がよく響いていたからリアクションが感じやすかったのでは??という気もしました。
なので、「壇上が遠い」「人が多い」状態だったのに、発表聴講中の一体感や温かさはかなり秀でていたのではないでしょうか。
あと、どなたかの言及もありましたが「PHPerの存在感が強い」みたいな・・・コレは自分にとってはかなりアドバンテージでしたね、助かったww
なんでPHPer*4多いんだ。まぁ先月まで鍛えられてるからな、イベント参加のハードルをかなり低く設定しがちなのかも知れない。
そんな訳で、
- 発表が面白かった
- 新しく知ったことも、興味深くてへぇーーーってなるものも、自分なりに意見を持ちながら発言(on X)が捗るものも、持ち帰って何度も目を通してもっと深く考えてぇ〜〜ってなるのもあった
- 会全体の雰囲気が良かった
- 知っている顔が普通にいたのも大きいけど、アットホームな感じと新鮮さがどちらもあった。リラックスして参加できた
- 参加者が楽しそう、主催のmagnolia_k_ さんが凄く楽しんでいそう!!!っていうのもメチャクチャでかポイント
- 場所が良い
- 吉祥寺ってたまにしか来ないけど素敵な街だよなぁ
と言う感じでした。
参加者数って意味での規模としては大きいはずなんだけど、気疲れしなかったなー
発表周り
OPからクロージングまで全部聞いた、という形になります🙌
大井町放談は途中からだった・・・けどまぁどっちにしろあんまりブログに書けないしなw
全部しっかり触れると大変なのでいくつか・・・・
多様性の時代を生き抜くキャリアプラニング | ドクセル
「さて、マネジメントもやっていた自分はどうだったっけ」みたいな感じで楽しく聴かせてもらって。
そして「キャリアとか良く分かんね〜〜ふわふわやっていこうぜ!!」ってスタンスの自分が、やっぱり他人に対しても「キャリアをしっかり考えて戦略的に生き抜こう」と勧めたり指示したりってやってこなかったなーという気がしたり。
組織内的な意味だったら「どうしたら評価されますか」で悩んだことないんだよなぁ、よくある話なのかな
— 今日も誰かのにちようび(おいしい鮭親子丼) (@o0h_) 2024年7月13日
目の前のことをやってたらまぁ良いんじゃね??って感じになってしまう。上司に恵まれてたのかも。
自分が「しっかりWhyを考えて逆算して価値を高めるために何が必要か・・・」みたいなの考えていない気がするのは、多分メンターとして1on1する時にも凄い影響してて、
— 今日も誰かのにちようび(おいしい鮭親子丼) (@o0h_) 2024年7月13日
「なんか・・・それ・・・・やってて楽しい?もっと気持ちいい事ありそうだよね〜〜」って聞くことが多い
まぁ、こうなるなぁ。。とか思ってた。快楽主義的に捉えている面があるんだろうな。
部下の目標設定何かをする時も、「こいつは優等生的な逆算やら消去法で口に出すことばを決めてるなー」って思った時は詰めてたな、とか。気持ちが乗っていない目標って取り組まなそうな気がしちゃうんだよなぁ
とはいえ、「自分がやったことがない・やり方が分かっていない」部分は「弱点となる」のが目に見えているので、そういうインプットはしましたけれども!
エドガー・シャインのキャリアアンカーとかは触れたりした。
開発部に不満を持っていたCSがエンジニアにジョブチェンしてわかった「勝手に諦めない」ことの大切さ - Speaker Deck
いや〜良かった。元・同じ会社の部下、ただ自分の直接管轄にいた事はないので、隣りにいたMgrだったり下に居たMgrだったりの配下に居た人。
自分が居た頃には「外部のコミュニティに出ていってみようぜ〜」とか「発表チャレンジしてみようぜ〜〜」とか直接的にふっかけた相手ではないので*5、”エネルギッシュな先輩”の系譜だなぁ・・・!と思って、「本人も凄いし」「それを導いた人もすごいし」の二度美味しい(?)ように感じる登壇だったな、とも。
主観的に言えばメチャクチャ最高〜〜やった〜〜〜って感じになってしまうけど、客観的に見ても話の構成・スライドの造り・話し方や発表の態度ともレベル高かったのでは・・・?って気がしています、初登壇ってこんなにサマになるもんなんだ(唖然)ってなりました。*6
伝えようとしているメッセージもパキパキに発信されていたし、その内容が会場に居たプログラマーたちに「刺さる」ものになっていたんじゃないかなぁ・・
個人的には「勝手に諦めない」っていうのと「”当たり前”のdiff」って感性は好きだなぁ
他の方の言及もあったけど他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論っぽい話。
開発職に回ってきて色々と苦労したり足掻いた事もあるんだろうなー、そういうのを噯にも出さず「自分の話したいこと」でなく「伝わってほしいこと」に執着できているのも、凄いことだよな〜って個人的に思ったり。
いつも思うけど、自分が関わった人(で特に指導・教育のスコープにいた人)がタイムライン上で反応されていたり褒められてるのはメッチャ嬉しいし楽しいですよね、、、、いや、自分より反響が良いことがしばしばあるので、上から目線っぽいことを言っている場合じゃないが・・・・
ハッシュタグ追って反響ポストを半無限に見てられる。
あとなー。立て続けにこうした言及のされ方が目について、(全く悪い意味ではなくて)気になった。
あと小田原から来る人はみんなこういう店舗としゃべり口になるのか!?という発見があった(?) https://t.co/IV2IsYjgsi
— 旭川から小平市をはじめ各地に飛び立つ地方ITコミュニティ盛り上げ大臣とみお (@tomio2480) 2024年7月13日
小田原組の人たちは、冒頭にこういうスライドを持ってくる構成をさらりとやれるのが凄いよなぁ。社内の素振りサポートをしっかりやってるのかなぁ#kichijojipm pic.twitter.com/M18pb8Ve59
— KOYAMA Tetsuji (こいほげ) (@koyhoge) 2024年7月13日
たぶん、「良い発表に触れる」という機会を明確に作れていそうなのと、発表者と壁打ち相手ともども「どういう話の構成にしたりギミックを使えば、自然と入ってきやすくなるか?」って関心が高いのかなー。
同じ組織内でその構成要員が他人に知覚されるほど明確な再現性を持てている、ってことは「文化」の域に近づけていけそうなので、なかなか面白いよなーって感じ。
しかし、おそらく「小田原組」と呼ばれている範囲の人たち、改めて比べてみたら、冒頭で「〜とは」定義を共有しがちでフフってなってしまった
キョムリリースをやめて、プロダクトと向き合う! - Speaker Deck
1人プロ・ペアプロ・モブプロの効果的な使い分け - Speaker Deck
開発部に不満を持っていたCSがエンジニアにジョブチェンしてわかった「勝手に諦めない」ことの大切さ - Speaker Deck
組織のスケーリングと持続性 / Scaling and Sustainability - Speaker Deck
この発表で1番好きだったのこのページかなぁ。
自分の意識やフラストレーションが向いている先が、より大きな(本来の)目的を前にしても「とるに足らない言い訳」「正論であろうとなかろうと」っていう風になっていないか?は点検し続ける必要がある・・・・と考えさせられました。
「じゃあ、お前が気に入らないというそれを言い訳にして事業が死んでいっても良いのか??」って突きつけられると、当然そんな事はあるはずないもんなぁ。
「おまえ もしかしてまだ 自分が死なないとでも思っているんじゃないかね?」って言われながら「この技術的な負債はnヵ月後の私達を不快にします!!」なんて言ってられないもんな。
いや、もちろんそんなに単純なものでもないのだけど。「数年後に死なないように(山を登り続けられるように)」って態度も、勿論欠かせないのだけど。
Linux コンテナの歴史を追うとコンテナの仕組みがわかる / Dai Kichijoji pm - Speaker Deck
コレも凄い良かったなぁ。。
このトピックで「デモ」があったのも驚いたし、そして実際にデモを見てみると「へぇえ〜〜〜!!」って感動があった。
しかし、その一方で、おそらく積んである本の内の何冊かを読むことで、この発表に含まれた「入門・基礎レベル」な話については、自分にとって「とるに足らない」ものになっていた可能性は普通にありそうだよなぁ・・・
もっともっとコンピュータについて勉強していかないと!!!!と思わされた発表でした。
めーーっちゃ面白かった!
僕のキャリアとワインと鍋 / daikichijojipm - Speaker Deck
すごい面白かった、「参考になる」「タメになる」系というよりは「面白い、ワクワクする!!」系の話で、大変に楽しかった(会場中を笑いに包むのに最も成功していた発表でもあった気がする)・・・のですけど、
この発表について1番の感想といえば「ワインと鍋行きたい」でしょう。
↓思ったこと
何となく想像してたワインと鍋の形そのままだなぁって思ったけど徹底が想像してた以上だ・・
— 今日も誰かのにちようび(おいしい鮭親子丼) (@o0h_) 2024年7月13日
あと、気になったことといえばココか。
これでもし「儲けを出すような勝ち方をしていく」ってなったら同じやり方の延長で出来るもんなんだろうか、っていうのは興味ある
— 今日も誰かのにちようび(おいしい鮭親子丼) (@o0h_) 2024年7月13日
#kichijojipm
利益を出しに行こうと思えばできるもんなのか、その際には今のコンセプトや戦略は変わるのかor現在のやり方を基本的に踏襲しつつスケールアップ/アウトをしていけば成り立つのか?とか。
「最低ライン」を超えていないから厳しい、今の身の丈にあったサイズからバランスをいじる事ができない・・・ってなるのかな。
素人目には「何だかんだで出来ちゃいそうな気がする」なのだが、そうでもないんかな。
全登壇の中で最も異色だったと言えるかも。これは登壇機会の提供を決定した運営者がgood jobって感じかもしれない
ドメインモデリングの現在地点
古典ドメインモデリングパターンの解脱 - 大吉祥寺.pm - kawasima
さくらいさんの発表とは別軸で、これが目当てで来ました!!といえる、楽しみにしていたセッション。
相変わらず話がめちゃ面白いし親切なのと。。
「お、なるほど・・・」と思わされる部分と、理解が追いつききれていなさそうだって部分と、自分なりの考えを刺激される部分と、と聴きながら色々な体験が生じていました。
めっちゃ書きたい・書き残しておきたいこともありつつ、しかし一晩は寝かせて少し発酵させてから改めて向き合いたいな、って感じが強いかもなぁ。
資料が公開されたら、もう1度、この話を読み直したい。浸りたい。
僕はまだ見ぬ誰かを動かすために登壇をする。
いや〜〜〜めちゃくちゃ良かった、今回のMVPこれかなぁ。。。すごいエモ系。
なんかこう、"繋がれた" "少し分かり合えた"みたいなのを感じる時の得も言えぬパワーってのがあるんじゃないかと・・?っていうのを、ついこの間受講したパーソンセンタードアプローチのワークショップで感じだところがあったので(ややスピっぽい感覚かもだけど)、自分の中でその時の感じと話が繋がる
— 今日も誰かのにちようび(おいしい鮭親子丼) (@o0h_) 2024年7月13日
「誰かのために登壇する」ってほどの意識ではやっていなかったりするけど、「この話(自分の話)を聞いた誰かの刺激や助けになって欲しい」「それが自然と発生してくれたらものすごく素敵だよな」って感じはあり、確かにこれって「救われる」ような想いだよな〜〜〜なんて感じました。
実際、自分にとっても衝撃が残ったままの発表だったり忘れられないセッションってあるし。
で、そういうのに出会えたことってメチャクチャ嬉しい・尊いことだなぁと思うんですよね。
それと同じようなこと、ほんの欠片程度でも「誰かにとって」の栄養だったり着火剤になったとしたら・・と思うと、とても興奮する感じ。
まさに共同体感覚の「無条件に信頼する」「自分をありのままに肯定する」って部分につながる、赦しになっていくんだろうな。
そこまでいくと、もっと頑張りたい・頑張っている自分を喜べる!!ってなっていきそうで。
ちゃんとお世話になってきたコミュニティに恩返しをしていきたいし、自分から何かを受け取ってくれる後進が出てきてくれたら非常に誇らしい!!!って思います。
まとめ
本当に豊かで幸せな時間でした〜〜〜朝から夜までずっと!
なんか嬉しい1日だったな。昨日の、「やりたいことも山積みだし」「発表をする訳でもないしな・・・」って引きこもった気持ちになっていた自分に、めっちゃ楽しいから大丈夫だよーーって励ましの声を掛けてあげたい。
あ〜〜〜、後悔があるとしたら、せっかくいろいろな人(メチャクチャ名前を知っているBigなNameのアカウントの方も含めて!!!)がいたし、違う人とも絡めばよかったな、、、そこはかなり勿体ないことをしたかも。
意外と、今日はMPに余裕があった。
主催のmagnolia_k_さん、マジで最高の場と時間をありがとうございました!
*1:そもそも「イベントに行く気力があるだろうか」って所すら怪しく思っていた訳で
*2:挙手だったり笑い声だったり
*3:後述する、今回が初の外部登壇となる知り合いが居たので余計に心配。誰か身近な人のデビュー戦っていつもドキドキします。
*4:たぶん、こう言われている範疇には「おもにPHPを書いています」って人以外も含まれていて、「PHPを書いている人」と「PHPコミュニティを通じてそれらの人に邂逅した人」が含まれていそうな気はする。伝染するPHPer。
*5:月刊PHPカンファレンスで良く見かける人は、少なからず自分から直接煽ったおすすめした事もある!!って言っても、怒られはしない気がする
*6:話すのうまい先輩が身近に居たり登壇経験を複数積んでいる同期がいてくれるの、心理的にも実効性でもめっちゃ心強いだろうな