初めての愛媛で、PHPカンファレンス愛媛2026に参加できました #phpcon_ehime

前乗りして、美味しいもの食べて、クラフトビールも飲んで、色んな話を聴いて、みかんジュースを飲んで、たくさんの人と話して、LTをしてきました

phpcon.ehime.jp

ものすごく快晴!青空!!って感じで天候にも恵まれたのも相俟って、のんびり穏やかとした気持ちと楽しく盛り上がった気分で過ごせた時間となりました。
改めて、スタッフの皆様や現地で交流してくださった皆様、ありがとうございました。

楽しかったねぇ〜〜〜〜〜

パンチカードの話をしました

fortee.jp

speakerdeck.com

「昔はプログラミングにパンチカードを使っていたんだよ」という話を聞いて、それはどういう事なんだ・・?と疑問を持ったので、調べて理解して実装しました。
それがLTになった訳です。
(もし興味を持ってくれた人がいたら、ぜひスライドの後ろの方にある「参考文献など」のリンクを見て欲しいです!! Basic Operation of the IBM 029 Card Punch (1967) とかIBM 026 Key Punchとか、とてもオススメ)

今回は、結構コストを掛けて準備をしたと思います。
というのも、いつも通りの「検証や実装、資料作成に時間が掛かる」に加えて下ごしらえをしていたからですね。

  • 統計資料に、有給を取って「パンチカードの現物を見に行こう!」を実施したり
  • 「折角なら本物のパンチカードを持参したほうが面白そう!」と思い立って、eBay(の代行サービス)を通じてブツを取り寄せたり
    • 送料が高くついたな〜
  • あと、間に合わなかったけど「そういえば、昔買ったラズパイがあったはず!物理のリーダーも作れるか?!」と挑戦してみたり
    • 初めて秋月電子に足を踏み入れました、ワクワクした

デモサイトも作りましたね

punch.nichiyou.be

今回の話題に関しては、題材が「実在する歴史的な話」な側面もあるので、随所に「そこと、そこが・・!そうやって繋がるんですね!!!」っていうポイントがあって楽しうございました。

統計博物館にわざわざ行ったのも良かったなぁ。
そこの展示で「メディアを破壊しない装置」の説明に、なぜか「アレ、そうか光を上手く使えば自分でも物理のリーダーが作れるのではないか?」という閃き?みたいなものがでて、じゃあ挑戦してみよう〜〜実現できたら面白そうだし!!!となったり*1

愛媛で、ではないけど
ついでに統計博物館で撮ってきた写真も貼ります
(※館内は自由に撮影してOK、と案内があった)

発表のきっかけ / やってみて

この発表は、#phpcon_kagawaで「PHPでバイナリをパースして理解するASN.1」の発表を見て「あ!やりたいな〜〜!」って思っていたモノでした。
↓の"この発表を聴いていて、「自分も登壇してみたくなってきた」と思った"と書いている部分ですね。

daisuki.nichiyoubi.land

非常に光栄な事に、発表前にも何名かから「LT楽しみにしているよ」的なお声がけをいただいて、あまり今までにそういう事もなかったから、うおー嬉しいなー頑張るぞ〜〜!なんて気持ちで準備と本番を迎えたのも、とても印象深い。
順番的にも「LTの最後」って初めてでしたしね。

とりわけ、「パンチカードって聞いたことしか無い、実物を見たこともないぞ」という人に届けられたのは、良かったなぁ〜と思います。知らん事を知れるのって良いですもんね。楽しいし。
自分よりもずっとベテランの方からも「見たこともないよ!」って言われたのは得も言えぬシメシメ感があり、その一方で、「学生の時に使ったことあるよ」というベテランも居たのには「まさに〜〜そういう人の話を聞きたかった!!」と大興奮したり。

いやー、あとは・・・
実物のカードパンチやカードリーダーに触れてみたいものですね・・・

今回はLTの中にデモを2回挟む構成としたこともあり、たくさん練習/素振りをしたな〜何回くらいしたのでしょうね〜。
LTの良いところの1つは、やろうと思えば短時間で何度も練習を積み重ねられる所ですね。反復していれば、気付くこともあるし、どんどん仕上げていけるなーと。改めて思いました。
やっぱり、「良いものになってきたぞ!」と思えるのは楽しいな

参加して

学校!!!って感じがして、良かったですねぇ。
セミナーとかやるようなホールとかとは、また違った雰囲気が出るなぁ。

聴いたセッションsは、こんな感じ。

今回、どこの枠も「どっち聴こうか迷う〜〜!」て感じだったし、実際に「選ばなかった方もXの投稿を観ていたら面白そうだぞ・・!」が多々あり。
まぁコレばっかりは仕方ない。
あと、折角だからみかんジュースも貰いに行きたいし、スポンサーブースで話も聴きたいし・・・・があって、全部は聴けなかった。これはどのカンファレンスでもある程度そうなっちゃうけど。

とはいえ、セッション間の時間が割とゆったりと設定されていた?のは、助かったなぁ。バタバタしないで済んだ!

聴けた話は、どれも興味深いものが多かったなーという感じがありつつ、真似したくなったし1番ワクワクしたのは「ちいさくPHPStanをつくってみる」かな今回は。
こういうの好き過ぎる、自分の知識を合わせていって紐解いていって「あれ!?できるな??!!」ってなる瞬間の代え難い喜びを垣間見せてもらったなーなんて思いました。

登壇者控室があったので*2、「午後のどこかで自分の発表を一通り見直しておこう、最後の記憶を活性化させておこう・・・」と思いつつ時間が過ぎて、「30年残るWebアーキテクチャ」の発表を途中から(というか最後の方かな)しか聴けなかったのが残念。コレも楽しみにしていた発表の1つだったんだけどな・・・

写真など

カンファレンス前日・当日・後日の、目にした光景など

コレは愛媛に向けて出発する前日にふと思いついて、絶対にやろうとしていたやつ

鯛です!しらすです!!
鯛飯は絶対に食うし、じゃあ寿司か?と思ったけど何となく丼にした。

この後、コレまでの人生で体験した事がないくらい「鯛」の文字を目にすることになる

実行委員長が激推ししていた「周平」のつけ麺、どれどれ・・と思って食べに行ったらめちゃうまだった。近所に欲しい

当日。後でテキスト変なの気付いた

ランチは鯛飯・宇和島鯛飯の食べ比べでしたね!!
宇和島鯛飯は前にいた会社の近くに宇和島料理の店があったから食べた事があった(美味しいですよねぇ)、(松山)鯛飯は前日も食べたけど美味かった〜毎日食べたい。 じゃこ天も良かったな。

ランチで一緒になったonkさんに「今治の焼き鳥」の話も聞いて、それも気になった。(せんざんきは次の日に食べたよ)

見た目通りの味わい、求めていたやつ、とても良かった。松山駅で食べたけど、もっと本気を出している所(?)だと違ったりしたのだろうか

パンチカード、瀬戸大橋だよ。
瀬戸大橋、パンチカードだよ。
天気はあいにくだったけども

他にも、日本酒は良く飲めたし(角打ちに行けた)、クラフトビールにもありつけたし、良かったですね!!
飲食以外でグルメ以外をあまりできなかった・・・・のは少し残念。子規記念博物館が気になっていたのと、総合科学博物館は行っている人の写真を見てやっぱり楽しそうだったな〜。

2日目は、街中をボーッと歩き回りながら時間を潰しつつ、松山→岡山→新横浜→自宅最寄り、という乗り換え2回の陸路のんびりコースで帰宅。
眠くなったらウトウトして、外の風景を眺めたり持っていった本を読んだりして、コレは時間に余裕があればアリだな〜〜って思いました。すごいのんびりした時間を過ごせた。

楽しかったですね!

今回は、準備の段階で取り組めたことが「いつもと毛色が違う」感じで大変だったけど楽しかったし、前日・当日と楽しく過ごせたし色々な人と交流もできたし、翌日の無目的にのんびり過ごす感じも貴重だったな〜〜〜!という2泊3日でした。

行ったことのない土地に行ける、ちょっとその地域に親近感を持てる、そんなきっかけを作ってもらえて最高ですね
改めて、実行委員長やスタッフの皆さんには大感謝です!

旅行でもそれ以外でも、どこに行った時も大体「2回目がもっと楽しい」って気がする。自分の問題なんだろうけど。
また行ってみたいなー

発表も終わったし、パンチカードリーダー作るぞ〜

*1:あんまりロジックが繋がっていない説明ですが、まぁそうなのだから仕方ないです

*2:めっちゃ有り難い〜〜〜

今年も PHPカンファレンス香川2026 に参加して、とても良い時間を過ごせました🙌

  • お疲れ様でした〜〜
  • 登壇したよ
  • 聴いたセッション
    • デシリアライゼーションを理解する
    • PHPでバイナリをパースして理解するASN.1
    • 委員長たちの「コシ」
    • 足踏みを恐れない地域の技術コミュニティづくり
    • ふにゃっとしない名前の付け方 〜哲学で茹で上げる、コシのあるソフトウェア設計〜
    • コシの入った謝罪の流儀 〜PHP/Laravel爆速アップデートを支えた「技術と責任」のトレードオフ〜
    • サービスの信頼性を高めるため、形骸化した「プロダクションミーティング」を立て直すまでの取り組み
  • イベントの全体的なやつ
    • 披雲閣
    • 無限うどんと食堂
    • お喋り
  • 旅の思い出
    • スペシャルサンクスつめたいうどんさん
    • 凱陣めぐり
    • うどんたち、骨付鳥たち
  • 最高だった!!

参加&登壇してきました!!

phpcon.kagawa.jp

今回は、完全にプライベート*1で都内を早めに発っての遠征、全工程で3泊4日のウルトラサイコー黄金瞬間大満喫パックでした!!

(ブログを出す順番が前後しちゃっているけど、ちょいと先に出しておきたいので先に・・)

*1:こう書くと、まるでカンファレンス登壇/参加は少なからずnotプライベートじゃない要素があるみたいだな。公的なイベントへの参加や動機ではなく、みたいな意味合い

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昨今のComposerは(サプライチェーンアタックについて)どうなってるんすかね??って軽く調べ

PHPユーザーなので、掲題の通り「どうなってるんだろー」って気になったので調べてみました。

  • きっかけ
  • 任意のスクリプトの(自動的な)実行について
  • composer audit
  • 汚染に対して
    • サプライチェーンアタック対策の基本
    • Transparency
    • Filter
    • CoolDown
  • 現状+直近でどうしていくか

きっかけ

やっぱりaxiosの件とか。

blog.flatt.tech

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記: PHPerKaigi 2026で寄稿や登壇をしてきました #phperkaigi

3月20日~3月22日の3日間、東京は中野セントラルパークカンファレンスで開催されたPHPerKaigi 2026に参加してきました。

phperkaigi.jp

サイトかわいいな〜。
ここ何回かは「ででーん」「バフンっ!!」って感じで元気な雰囲気だったけど、今年は楽しくて明るくてワクワクしつつもちょっとチルい感じもする〜改めて見たら右下に焚き火してる子たち居ますね😌 あと、真ん中の方(DAY1のセクション)、ペンライト持っている!って後から気づいて笑ったw

「このブログを書いているってことは本当に今年のpheprkaigiも終わっちゃったんだな」という寂しさがあるのですが、そうも言っていられないですからね、書きます。

参加した感想や聴いたセッションの感想などはこの後に書くとして、まずは自分の発表についての話からです。

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「文字が小さい部分もあるので見にくかったら資料公開済みなので手元で御覧ください」をやりやすくするやつを書かせた

何

GitHub - o0h/speaker-watch-party · GitHub

登壇するときのスライド、自分はなるべく見やすくなるように気をつけてはいるつもりだけど。
フォントサイズ大きくするとか、コードを黒背景で載せないとか、なるべく視線の移動を小さくするとか。
といっても、限界はあるじゃないですか。会場の明るさとかコントロールできないし、あと座っている位置や前に座っている人とか。

なので、カンファレンス登壇とかの準備時間がしっかり取れている系の登壇は、事前に資料は共有して&導線を分かりやすいところに貼って&ハッシュタグ付けて投稿(予約投稿)して・・・とかって準備はするのだけども。

これがベストなのか?っていうと違うなぁ、そもそも「不便を回避できるように手元で見れるようにした」と言いつつ、「喋りに合わせてスライドをめくるから、耳だけこっちに向けてもらっても手元でスライド合わせるよう要求するの無茶じゃね??」って疑念が、ある時からあったんですよね。

ってことで、ツールを作った。
発表者が開いているスライドと同じページを、ブラウザ上に表示するよってやつです。自動ページめくり&同期するもの。*1

やっていることは単純で、

  1. あらかじめ、発表に使うものとページ番号を合わせたスライドをPDFでサーバーにおいておく*2
  2. 利用者は指定したURLをブラウザで開いておいてもらう
  3. applescriptでKeynoteのイベントをポーリングしておき、スライドがめくられたタイミングでサーバーにページ番号を送る
  4. サーバーから利用者のブラウザに、ページめくりイベントを送信する

というもの。

技術

使っているのはapplescript + frankenphpです。Claude Codeは最初「honoでやるぞ〜」って言ってきたけど、そうだよねnodejsがいいよねーって思ってから、いや!ちょっと待って!!PHPでいけね・・?となり。
使ったことがなかったので、初めてFrankenPHPに触ってみた。
自分はコード書いてないですAnthropicからきた業務委託がやってくれました。

あと、これは自分のためのツールなので、プレゼンテーションツールはKeynote前提です。
というかGoogle Slideとかは、元々そういう機能だかChrome拡張だか無かったっけ?って気がする。未調査。
SpeakerDeckと連携してスライドめくりを〜・・とかも探ったけど、SpeakerDeckのスライドを埋め込んだ上でそれをJSから操作する口がなさそうだったので断念。

使い道とか

大前提として、会場がネットワークに自身がある機会にしか使えないと思っています。
直近であるイベントが(例年通りなら)ネットワークかなり拘って提供してくれているので、いけるかもなーって。

このアプリ自体の通信量は微々たるものなはずだけど、単純にWi-Fi接続数を増やすよう誘導することにはなりそうなので。

その他

作ったきっかけは、#ツナギメエフエム 第149回で「スライドツール作ってみたくなった」みたいな発言があって、「そういえば自分も、プレゼンツールを・・・」って思ったことがあったのを思い出したこと。
tsunagi.me

ニコ動風の字幕をプレゼン上に流すやつとかもあったよなぁ〜とか思い出しつつ。

単なる思いつき・雑なアイディアを、こうやって調査から設計からプロトタイピングまで半自動でやってくれる時代、よくないですね〜。今までだったら、調べる時点で腰が重くて手を出してなかったのにね!!
「他にやるべきことがある時に手を出しちゃう」が捗りすぎている。

あと、使えるようにするにはインターネットに乗っけておく必要があるので*3、どこにしようかな〜と思って久々にVPSを触ったり。放置していたドメインをいじったりした

*1:と言いつつも、本当に1番良いのは「会場のスクリーンだけ見ておけばOK」だと思うし、そういう見やすい・聞きやすい発表になるよう努めるべきだよなーとは思う。自分の登壇、スライド枚数がめっちゃ多いわけではないけど、そこそこ枚数ある&1枚あたりの情報量を少なめに抑えている方だろうな、という自覚があるので

*2:これも自動化できないかなーって思ったけど、SpeakerDeck側との連携を考えるのが面倒くさそうだったので、まぁいっか!ってなった

*3:このくらいならngrokとかでも良いかな?とも思ったけど、プレゼンに使うマシンになるべく負荷を掛けたくない

趣味開発のための小さなPHPStan拡張を作った

このメッセージを見る度に「supagethiの世界では構造化コードなどいらぬのだ!」って脳内で再生される

「作った」というか「作らせた」、って感じですが。
Claude Codeさんにアイディアとゴールを渡して、さささ〜っと書いてもらってザッと手直しだけしてって感じ。

Packagistにも登録済みなので、お役立てくださいませ。

packagist.org

これは何

PHPStanを活用して、 コード品質の担保 を推し進めるための拡張です。

良い感じに、ユーザー定義関数や制御構文(if/elseif/for/foreach/while/switch、ついでにmatch式も)や、簡略化された条件分岐(エルビス演算子、NULL合体(代入)演算子、宇宙船演算子)などを禁止するものです。

一例として、PHPを書いていて最も使いそうなループであるforeach。こんな感じです。

<?php
// コレは駄目
foreach ($items as $item) {
    process($item);
}

// こう書いてください
$i = 0;
$count = count($items);
loop_start:
$done = $i >= $count;
if ($done)
    goto loop_end;
goto do_process;

do_process:
process($items[$i]);
$i++;
goto loop_start;

loop_end:

あとクラスも駄目です。

例外はない

更新があるのかは不明ですが、この記事を書いている時点で最新版がv0.0.1です。
phpstan-extension-installer等で導入してください。
・・・今、ずっと 〜if you want〜 と唱えながらこれを書いている感覚なのですが、まぁ言わずもがなってやつですね。

背景

3月にあるPHPerKaigiでの発表の準備をしています。

fortee.jp

パンフ記事の執筆が完了したので、本格的に準備し始めるぞ〜ってことで。
謎に勘違いしていたのですが、「パンフ終わったら1ヵ月で資料作らないと・・」という気分でいた所、なんと1月中旬〜3月中旬って、2ヵ月あるんですよね!!
そうなると、もう少し機能を追加したり作り込んだりできそうだなーという気分になり。

限られた時間で効率的に面白い発表材料を集めるにはコーディングエージェントを使いたい、そのためには生成されたコードに対して明確にOK/NGを出す機械が必要、じゃあ静的解析で構文チェックをできればいいな・・・

というのが開発の動機です。

やってみて

PHPStan自体が素晴らしいので、拡張の中身は簡単なコードで済むことが多い。
かつ、実装やテストで参考にできるOSSも十分に存在するので、あるべき指針の咀嚼も自律的に進めさせやすい。

このあたりの条件が整っていたこともあり、本当に「アイディアを具現化するのに掛かるコストが猛烈に下がっているなぁ」とも感じました。

コードそのものに価値を置きたい場面では「機械に代替させるのが勿体ないな」と思います。一方で、美味しいところ・面白さを感じるところだけを選り好んで摂取しつつ他は任せた!を可能にする手段があるのは、楽しさが加速しますね〜

スライドを作る時にそーだいさん風のやつを真似している #そーだいアドカレ

この記事は「そーだいなる Advent Calendar 2025」の 「13日目」 の記事です。 adventar.org

アカセさんの記事を読んでいて、「チケットまで取った映画を観に行かずにクリスマスイブに飲み明かした」ってエピソードで大変笑わせてもらった思い出が蘇り、自分もお礼(なのか?)に書いてみようというものです。

スライドのつくりを途中から変えた

スライドを作る時にそーだいさん風のやつを真似しております。

伝わるでしょうか、こういうやつです。

実際の例として、先日のPHPカンファレンス福岡での自分の発表資料を挙げてみます。
制作中の資料と、フォークして作られた最終版、それぞれのバージョンがあったので比べてみます。

★before

言いたい事を固める、っていうのは成功している

最初はこんな感じでした。
これで発表しよう〜となっても全然行けるとは思いつつ、もっと磨き込んでいって・・

★after

スライドを分割しつつ、1〜2行程度に留める
動きの中で、連鎖しつつもう1センテンス

このような形に。

やってみてどうだった?

話す内容や言及するフレーズを、ちゃんとスライド上に投影するか。あるいは、ポイントだけを載っけておいて一瞥で捉えられる程度に留めつつ、口頭で補足する割合を増やすか。
人によるところですが、自分の場合は後者の方が喋りやすいし、自然に流れを作れるな〜って。*1

他方で、「最悪、スライドの内容をそのまま読み上げればOK」な程度には情報を載せているのもポイント。本番は緊張もするし時間配分の問題なども諸々ありますからね。「何を話すつもりなんだっけ??」って頭の中が真っ白になった時のセーフティを作ります。

んで。
最初はそうした「話しやすさ」重視でやってきましたが、もう1つ重要なメリットを、何度か場数を踏む内に感じました。言語化の練度です。

スライドの制作中、もっと言えば内容を考えている途中には、「言おうと思ったこと」がフラットに頭の中にあるんですよね。情報は揃っている、が、立体感が無いみたいな。
そこから登壇内容の細部まで全体が揃ってきたり、素振りを繰り返す内に、オートクライン的な効果もあって、「ここが大事だ、ここで刺しに行きたいぞ!」が見えてきます。フラットだったものが立体感を帯びてくるような感じ。
そうやって煮詰められてくると、やっぱりスライド1枚1枚のまとまりが良くなるな〜と。ここまで来て初めて、「スライドの内容を1文まで絞り込む」ができる。

なので、これは「単に話す時に便利」に留まらず、「しっかり思考を蒸留できているかな?」を測るバロメータにもなったし、そこを目指しながらスライドを制作するぞ〜となったのでした。

2024年の3月から

きっかけになった体験がありまして。

PHPerKaigi 2024のあとに、ピクシブさん(とtadsan)のお力で開かれたafter hack的なイベントで、ゆるゆるとタイムシフト動画を上演していた時です。
その内の1つに、そーだいさんの発表もあった訳ですね。

このスライドの感じだと、

  • 喋る量をその場で調整しやすそう。会場の雰囲気とか持ち時間とかと相談しながら
  • 1番言いたいことはスライド上で凝集できている、なので資料としても利便性が良くなる

なんてことを思ったりしたわけです。
「ついここ数日で資料作りと発表を終えた開放感、自分なりの反省が頭の中にあるぞ」ってタイミングで降ってきたこの気付きには、妙に魅力を感じました。

その翌月にあったPHPカンファレンス小田原から、実践に移す事になります。*2

実際に比較してみると。
3月のPHPerKaigi・・はコード解説系が中心なので、その前のPHPカンファレンス関西を持ってきてみました。雰囲気が変わっているのが分かります。

★2月のスライド

箇条書き+フォントによる強調を使っている様子

★4月のスライド

スライド上のコンテンツはギュッとまとめつつ
展開を作る時には吹き出しを使ったり

どんな感覚でやっているのか

スライドの文字数は確かに減らしているので、「情報量が減っている」ことになるのか?というと、「意外とそんなことはない / そうならないように削ぎ落としている」ような感じがします。

例えるなら、「最近っぽいビジネス書で、太字のところだけを抜き出した」のがスライド上に現れるもの。それで本筋の8割以上は伝わるはず。ビジネス書って、強調部分だけを拾っても、要点を理解できるようになっているものが多いですからね。

それと合わせて、「本筋」「幹」「骨格」に対する「補足」「枝葉」「肉」に当たる話では、スライドレイアウトを変えるようにしたり。
前者が、ここで取り上げた「1,2センテンスをセンタリングして70pt以上でドーン」ってやつですね。後者は、図やコードが入ることが多かったり、箇条書きだったり。

あとは矢印や吹き出しを良く使いますね!
土台となっている内容と、そこに乗せたり連鎖させる流れを、構造化して捉えやすくなるのかなぁと思います。

さっき「立体感」と表現したパラメータに、これらの全てが与しているなぁと感じます。

スライド制作、発表の「体験」の変化でもあった

つくりの変更は、自分にとって良い刺激になっています。

雑に散らかす→発表や公開に向けて整える!という流れは、今も昔も変わっていないのですが。
何となく「完成した姿」のイメージが変わったことで、「ここ文字数多いな、もっと凝縮できそうだな」なんて嗅覚が働くようになりました。

「話す時に便利そう」でやってみたフォームが、準備や思考の過程にもフィードバックされているのですから、面白いなと感じます。

そして発表する時には、「お題をスライド上にドーンと映す」「そこに即興的に反応して、自分の引き出しからコンテンツを放り出す」っていう感じ。

1スライドに載せる量を絞りまくる、というと高橋メソッドもありますが。あちらは喋るスピードとスライドをめくるテンポが連動する感じですよね。
それに対して、例えば「1スライドに20文字だけ書いて、それで45秒喋る」というような、スライドを膨らませるような形になります。
そう考えると、スライドに載せることが「話す内容」ではなく「話し手である自分を刺激するもの」であり、スライドは「話し手(自分)とその中にある知識・経験に対する触媒」とも言えるでしょうか。

もともと発表者ノートにスクリプトを書いていない!っていう人であれば、発表時に口から出るのは、一定の割合でその場・その時点で生み出された言語表現という事になります*3。
であれば、「自分が拾いやすい」ようにスライドを最適化していくのは、有利な状況を作ってくれるはずなのです。視覚から仕入れて処理される文字数は少ない方が負荷が低いし、本当に抑えるべきポイントの判断をミスりにくくなるのは、とても楽です。

そーだいさんといえば「いい話」なので

以前に#yokohamanortham で「いい話」について聞いたのですけども。

listen.style

僕の場合はいい言語化ができたなっていうのをいい話としているんですけども、
言語化をできるようになったなって思うようになったのはいつかって話ですよね。
僕、構造とか言語を認知するの得意側なんですよね。
それのアウトプットが、インプットは得意って話なんですけど、
アウトプットがついてくるようになったのを多分、
外で発表するのをめちゃくちゃ数こなすようになってからって話だと思うから、
多分27、8ぐらいからはてブがつくようになってきたなとか、
登壇良かったよって言われるようになってきたっていう感じで、
そういう風に自分の言語化ってこうすると人に伝わるんだとか、価値が提供できるんだって思うようになってきてからですかね

今回、自分でもこの記事を書いていて、ああしたスライドのつくりっていうのは「構造化して考える」ことの現れなんだな〜〜と感じました。
そういう上手い人の真似で「形から入る」をやってみることで、レベル上げに繋がるのかも知れません。

自分の場合は、「まず散らかして→整えて→磨く」という肯定を経た上で、最終的に「真ん中に良い感じな言葉をドーン」の姿になるのですが。
最初から言いたいことがハッキリしているし、それに耐え得る経験値や技量があれば、初手から「それぞれのスライドで押さえておくべきポイント」に基づいた構成ができるのかな〜なんて気もします。

ということで

#そーだいアドカレでした!
色々な「◯◯さんスタイルのスライド/登壇」をトレースしてやってみるの面白そうだよな〜なんてことも思ったり。

あんまりsoudai1025さん自身や思い出について書いておらず、自分の体験ばかりになって恐縮ですが、「こんな形で影響を受けているモノもあるよ」という話でした。
あと、「どうしたらあんな風に伝わりやすく表現できるのか」を自分なりに体験・考察してみた話でもあるかも知れません。

*1:同じスライドで滞在するのがあまり得意じゃない、一定のテンポでめくりたいな〜というのもありますが、これは完全に好みの問題ですね

*2:ちゃんとご本人も「真似させていただきやした!!!」って伝えました。深夜にラーメンを食べながら。もう暫く、あの時間は来ないかも知れないですが・・

*3:ちゃんと準備して頭の中に流れが入っているのは前提でありつつですが