みんなでワイワイ「テスト駆動開発」の話をやるぞ!!という気持ちがプロポーザルになって旭川に飛び立ちました #techramen24conf

プロポーザルを出して採択していただきました、自分が話すことがメインではなくみんなで喋ろうね!!!というものです
登壇者としてでも講師としてでもなく、ファシリテーターをやるつもりです。

fortee.jp

遠征をします

ということで、今月の終わり頃に旭川にて行われる「TechRAMEN 2024 Conference」に参加しよう、と思っています。

techramenconf.net

色々ありますが、参加を決めた理由は「あの色々なイベント・コミュニティで精力的に活躍しているtomioさんが本気を見せる会・・・それは見てみたい気がするな!!」と感じたのが最初のきっかけだったかと思います。

・・・いま思い出そうとして「本当にそれで決めたんだっけ、もうちょっと何か理性的な理由ないの?」と思っていますが、行ったことがない土地に足を運んでみる”初めて”のきっかけって、そのくらいがちょうどいいですよね。
前に「Jetstarで安く買えるチケットが大分だったから」で大分に行ったのを思い出しました。また行きたいな。

何かまぁ、「そこの領域に強い人が普段より更に本気を出す」みたいなのは好きだったりするので、そういう楽しみを抱いているんだろうなという感じがします。

実際に、ゲストが決定して発表され、CfPがオープンして、タイムテーブルがでてきて・・・と当日が近づいていく内に、いよいよ立派なテックカンファレンスだな!!!と感じられて、つべこべ言わずに行くと決めた会に行くだけですね!!ってなってきております。

(「もう行くって決まったしな」となってからは、呑気に「美味しいものいっぱい食べたい」「涼しそう楽しみ」って気持ちが膨らむがままに任せています。東京都民、最近は「30度ちょいなら涼しい気がする」って感覚で生きているので)

私はワークショップをやってみます

うれしはずかし、公式noteでも言及されちゃったりして。

note.com

なぜワークショップなのでしょう?

ワークショップやってみるの楽しいなって思いましてね

1つは、5月にPHPカンファレンス香川にて機会を頂いてワークショップ枠で取り組んでみて、それが面白かったと言うか可能性を感じた・・・って背景がありまして。

その時の段取りや取り組みに関しては、決して「上手く行った」「満足した」などと褒められたものではないかも知れませんし、リベンジできるならしたいなーとも思うのですが。
ただ、自分としてはとても楽しくやらせてもらえたし素敵な体験だった、と心から思います。かつ、参加してくれた方の様子や感想ブログなどを見て「楽しめたみたいだな」とも感じられて。*1

みんなで取り組む楽しさとか、その場でリアルタイムに何かが発生してそれに打ち返していくインタラクティブ性とか、そうした独特の興奮があるなーと。

5月の内容はハンズオン形式だったので、ある程度の「達成したいライン」「持っていきたい方向」っていうのはあるんですけど。
対して、それこそ数年連続で受けている南山大学のラボラトリー方式の体験学習とか、「その場で興ることを味わいながら、そこから更に展開していく」って形式もとってもエキサイティングだなーって感覚を何度も体験しています。

自分の事前の理解とか予想なんて超えていくものが、生まれ得るんですよね。それってめっちゃ刺激的じゃないですか?
「ワークショップファシリテーション(設計も実施も扱うもの)」という講座を受けてみて、更に「場だけを用意して、そこから生まれてくるものを観察して素直に受け止める」ことの素晴らしさや楽しさみたいなものに開眼しました。

そして、5月の香川での経験は「テックイベントでワークショップをやってみる」の楽しさ・魅力を自分に教えてくれたのでした。*2

プロポーザルタイトルの「みんなでワイワイ」っていうのは、今思えば、そういう時間を思い出して浮かんだものなのかも知れませんね

プロポーザルの内容を考えたときのこと

普段顔を出しているPHPコミュニティのカンファレンスと違って、「どんなものが喜ばれるのか」「どういう空気なのか」が自分には分かっていないので、そうすると「開催する側がどんなことを求めているのか」を糧にして発想していきたいな〜と考えてしまいます。

「通りやすそうなプロポーザルを戦術的に練る」っていうより、「提示されているコンセプトに乗っかれた方が楽しそーじゃん!!」みたいなところがあり。
公式が提示しているもの、翻って言えば参加者が共感して求めているもの、そこに乗せられたら良い共鳴が生まれそうだ〜〜〜!っていう。

特に今回は、自分の属性と対比的に考えると「地方コミュニティ(自分は都心に住んでいる)」「気軽に他地域のイベントに参加する機会が少ない(自分は参加ハードルそんなに高くない)」という人に対して、何かをミックスしてお互いに持って帰れるようなものが生まれれば・・・っていう方向性があるかも知れない、と思いました。

公式noteにも「発表を起点に交流が起きてほしい」「地域を超えて技術や関係する実践で交流できることが大事」「自分の興味にビタンと合った話を振ってもらえるのは,登壇した者のみが獲得できるとんでもない利点」なんて書いてある訳です。

note.com

インタラクティブにやることが楽しいかもな?」って思っている自分と、「色々な異なる属性の人同士で生まれる交流がもたらすものを発生させたい」って思っている(であろう)運営と、、、交わるものがありそうですよね。

自分を仮に「へへーん、ぼくちん何回も大きなカンファレンス参加しちゃってるもんね!!」みたいなポジションだと仮定して、その人が旭川にどんなお土産を持っていけるだろうか?
って考えると「テックカンファレンスっぽい体験、できればその醍醐味に近いようなもの」が提供できれば嬉しい。

その1つとして、例えば、「自分の言葉で話して、相手がベテランだったり若手だったりするかも知れないけど、自分の言葉で考えを返してくれる」っていうのはありません?いわゆる「カンファレンスの廊下」でも良いんですけど。廊下かも知れない、会場での質疑応答かも知れない、懇親会での雑談かも知れない*3

で、それを成り立たせているのって、やっぱり「技術者同士って、同じ技術のネタなら初対面でも盛り上がれる」があると思うんですよね。
相手を喜ばせるような地元自慢とか知り合いにいる凄い人の逸話とか、誰にでも刺さるような鉄板のジョークとかを持ち合わせ得ていなくても、「どうしたら読みやすいコードが書けるようになるんですかね〜」で熱中できちゃうのは、プログラマーの本能じゃないですか。

そういう「俺がさんざん知っている楽しさ」って、旭川に持ち込めるお土産になるなーって思ったのでした。
他所からみたら希少だけど自分からはササッと提示できる、まさにお土産です。

いやー、「技術の知見を惜しみなく注ぐ,技術好きのための円卓会議」、最高じゃん!っていう。

じゃあ何を話しましょうか、って事ですよ

通常のセッションだと、どうしても「自分なりに考えを示して参考にしてもらえるようなものを」って力学が働いてしまうなーと。
そうなると「皆さんの意見を聞かせてください!」って言うまでに、結構作り込まなければいけない。一定の形には持っていかないとなぁ、みたいな。

「自分なりにじっくり考えて藻掻いてみる」って凄く良い時間なのですが、
「で?何が言いたいの??」ってなってしまいかねないようなものは、提示しにくい気がしちゃうんですよね。

もっと答えが見えていないものを「ネタ振り」程度で出していくのも、折角たくさんの経験者・専門家やまだまだジュニアな人もいるかも知れないっていう日常では目にしにくいような多様性が、しかも利害関係抜きにして!!!!!!!実現しているものですから。
「俺はこう思います、どうですか?」に至っていないような、生煮えの「これについて考えたいんですけど、お願いしますね!」くらいのドーンと投げちゃうもの、本来はアリなはずなんだよな・・・・
俺がしたい(聞きたい、口を挟みたい)話を、みんなで迂闊にしようよ・・・・・

っていう話題がですね。出せちゃうわけですよね、公募・持ち込み型のワークショップ企画。最高だな!!!って思いました。

ぶっとい帯域で超低レイテンシーで反応が返ってくる体験、あれは何者にも代えがたいなーと思います。
折角のtomioさんたちが仕掛ける「東京や都市圏でやっている大きめのカンファレンス」とは一味違う(気がする)イベント、その初回、例えば東京から来た人ですら「あんまり普段見かけないわこういうの・・・」って体験が出来たら楽しそうだなーって。

・・・書いてて、何だか「実験的なことをしようとしているんだなー」って思いました。実験がしたいのかも知れないな???
「壇」の上も下もない、そういう場で話せる機会に可能性を感じております。

もちろん御本人には何の許可ももらっておらず、野良の人間が一般公募枠でTDDの話題を出した・・に過ぎないのですが*4
例えばTechRamenの空間において「普段は手が届かないような太い経験、すごい貴重なコミュニケーションの機会」なんてものに結びついたら、それはもう、ちょっとした事件に・・・
でも考えてみたら、「いかにして最高の質のフィードバックを、最大の効率で得るために、リスクを最低限に抑えながら実行に移していくか?」という事を考えながらやっているのが、普段の仕事における我々の関心ごとです。アジャイル然り、リーン然り。

なので、「やれることがあったらやってみよう、上手くいくかも知れない、それで日常が変わるかも知れない」っていうものに手を出すのは、それこそ「やらない手はない」と言えるほど当たり前なことかもな??と思えたのでした。 あまりにもリスクが無いからなー。
面白いかも知れない機会があるなら、それを面白くしたいよねーくらいの感じ。

そしてコレは、「自分が」というより、今回は「参加した人の全員がそういう機会に恵まれ得る」なので、前項とも連動しています。

そんで、どういう時間にしたいのか

参加人数にもよるよな・・・って気はしちゃうので、そのあたりは臨機応変に。

「実際にワークショップでこのテーマ、イメージできる?」って思ってプロポーザルには少し具体的に書いていますね。

fortee.jp

場のセットアップ程度に自分からも1:Nの構図で何かを話ますが、メインはその場にいる皆さん同士の議論であってほしい、と考えています。

例えばそれは、「本や文献ではこんな風に言われている。実際に、どういう効果を感じたことがあるだろう?」「TDD初級者とかにも伝わるように、ポイントを掻い摘んで、その威力について説明するには?」みたいな事がしたいわけです。
「TDDを使うと設計が良くなる」とか、教科書的な知識としては知っていても、自分の言葉で話して疑似体験を提供できるほどに理解が深まっているか・・・?的なやつ、あるじゃないですか。言語化サボってるなー的なやつとか、そういう説は聞いたことあるけどふわふわしていて分かんねーよ〜とか。
そこに向き合って、多様な人達で集まって、実践知を開示して、集合知を作り上げる場にしたい。

最後に、「今の時間で得たこと」を何かしら共有できる形のアウトプットとして、まとめていきたいです。

ただし、お互いに初対面同士で、しかもコンテキストもなし・共有できることもなし!の状態からの議論は、いきなりアクセルを踏んでしっかり深い所まで潜るのは非常に難しそうだ・・・・とも感じるのです。
かつ、「TDDを日常的に行っている人も、まだ実践できていない・難しそうに感じている人も!」誰かと交流してみる、そして「話してよかった、有意義だった、楽しかった!!」になって欲しいなぁ・・・・と思っています。

難しそうだよなぁ〜。
いくつかは工夫でカバーする、いくつかは制約でカバーする、という風になると考えています。

例えば「目の前にいる人がどんなレベルなのか、どんな期待でこの場(ワークショップ会場)にいるのか」etcが分かれば、上手く会話をするためのチューニングに割く時間が削れそうだよな、とか。
どういう期待値でワークショップを開催していて、最終的なアウトプットってどんなものを求められているんだっけ?が分かれば、少し全体像を描きながら話しやすくなるかなー、とか。
そういうのが工夫ですね。

その一方で、「話題はこういうものにしてくださいね」とテーマをいくつかに絞ったり、ディスカッションを円滑に進めるためのルールを提示していくことは、制約として提供されると思います。
前半のパートで「どんな参考文献・意見を示すか」も、議論を方向づけるための、暗黙的な制約と言えそうです。

じゃあ具体的なコンテンツや進行は・・・というのは、このブログ記事を書いている時点で練っている最中でして、開示できないのですが💦
IRTっぽいものになるのかなぁ。

何にせよ、全員満足して帰ってほしいなー。。。って気持ちで頑張ります!
(もちろん、自分が考えてみたい話題を他者にぶん投げまくれるのは、プロポーザル提出者の役得としてしっかり享受していきますw)

という訳で、"@t_wada さんが来てくださるカンファレンスでこれを"話したい皆様!!(※ 別に私のことじゃないぞ、参加するみなさんが等しくそのチャンスを食い散らかせるのが今回のワークショップ!!)
ぜひぜひご参加くださいませ〜〜〜

*1:だから「リベンジしたい」であって「もう懲り懲りだ」には一切なっていない

*2:実行委員長のちゃちいさん、ほんとうにありがとございます・・

*3:懇親会、マジで凄くて、普通に「10年以上前からネットで活躍を拝見してました!」って人と「たまたま同じテーブルに座って同じ言語で話してる」とかありますからね。。。

*4:本当に無関係なので、ミスリーディングになってしまっていたら嫌だなぁ。それを期待して参加してくれた人がいたりしたら、非常に申し訳ない。どうすればいいんだろう?