今年は「もう何もしなくてもOKよ!!」みたいなお墨付きをもらったような心地にて、まぁ何にせよ何もしないんですけど、ともあれずっと本を読みたい気分だったので「この連休は本を読むぞ〜!」をしていました。
読書楽しいし積ん読が多い
「自身の技術力の伸長や成長実感みたいなものを、働き先の内容や環境に求めて良いのか?」というのを見直してみよう〜と思って動いたここ1年であり、何をしたかといえば「自分で頑張るぞ!」というのを基調にせねばならぬっていう思考の転換なのですが*1、実際として「ちゃんとインプットする、手を動かす、何が足りないのかを考える」ってやろうとしている・・のは充足感に与しているのでないか?という印象。
少しずつ(前・・・というか社会人になってから?プログラミングを始めてから?と比べて)本を読む量は増やせてきていると思うし、買う量はメチャクチャ増えた。
またどっかで壁にはぶち当たるのだろうけど、とりあえず現状で言うと「色々な事を自分で選んで知ったりするの楽しい〜〜〜」っていうモードなので、良し良しって感じ。
本を読んだ
てな感じで、たくさん積んである本の山を少し切り崩すべくして読書した!!
「数を読む」みたいな方に寄っちゃっていたかもなって反省は少しありつつ、まぁそうだとしても「ちゃんと冊数読む」が出来たのでよいかー。何かを失う訳でもなし!
良かったこととしては、なんとなく「本を読む感覚」を取り戻せたかもな?って気がする。
フロー状態とまでは言わずとも、なんか「夢中になって貪って読書をする!」みたいな境地は久々に味わえたような。あと、細部に拘りすぎないでテンポ良くよむ〜とか、没入感をもって読書そのものを楽しく目的化する〜とか。
本によっては少し「雑に読む」に振って、多読してみよう〜ってなれたおかげかな。
全体的な所感
- 本を読む→買う本が増える
- なんとな〜く技術書が少ないなー。あと重い本が少ない感じ。「数」に意識が寄ってるかな?
- 内訳:
- せっかく「本を読む感覚」みたいなのを掴んだ気がするから、引き続き色々と読んでいきたいねぇ
読んだ本の記録↓
4.29 LEADER's KPT
- 作者:天野 勝
- 発売日: 2019/04/11
- メディア: 単行本
ここのところ「ふりかえり」を会社で組んだりすることも多かったので、「KPTってそういえば何だ??」ていうのを基礎?として抑えておきたいな〜って気がしたのでバッと読んだ。
あらかた「KPTとは?」「やり方は?」みたいなところは知っている話ではあるので、ざーっと読んだ感じに。
「継続的(反復的)に行うこと、そしてTry(カイゼン、アクション)をしっかり追い続けることで効果を上げる」みたいな視点は「なるほど〜」って思った。
ブクログにもちらっと。
これと同じ週(ギリギリGW前!!)に「ふりかえりガイドブック」も読んでいて、凄く良かった。
(この本も、元々は「ふりかえりガイドブック」の巻末に名前があったので購入したもの)
アジャイルなチームをつくる ふりかえりガイドブック 始め方・ふりかえりの型・手法・マインドセット
- 作者:森 一樹
- 発売日: 2021/02/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
5.1 会議のマネジメント
ここから「連休開始いいいYeahhh!!」って感じ
会議のマネジメント - 周到な準備、即興的な判断 (中公新書)
- 作者:加藤 文俊
- 発売日: 2016/09/16
- メディア: 新書
itoshoさんのスライドの参考文献に挙がっていたので、ほほう〜と思ってサクッと買ったやつ!
「場」という概念が面白い。ファシリテーター自身が「即興的な実験を行う」って態度も、なるほどぉ〜〜という感じで。
簡単な感想はブクログに書いた
5.1 ユニコーン企業のひみつ
ユニコーン企業のひみつ ―Spotifyで学んだソフトウェアづくりと働き方
- 作者:Jonathan Rasmusson
- 発売日: 2021/04/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
話題ですね〜〜〜
面白かった!!!
「テック企業はスクラムをやっていない」みたいな声が、結構センセーショナルな響きを持って(自分の観測範囲だと)ソーシャル上を飛び回っているような印象。ただ、「価値」に関して言えばアジャイル宣言のそれとかなり共通しているな・・?っていうのは個人的に強く思ったところ。
で、その価値といえば「対話」であり「実験をしろ」であり。自律的な組織づくりを、であると。
"本書のテーマはテック企業の「組織文化」です。"であり、”重要なのはプラクティスを支える原則や、それを生みだす価値観のあり方、すなわち文化です。「文化が重要」なのです。”っていうのは訳者あとがきに書いてある。
そのための「ひみつ」は?というのが、「チームに信頼と権限を与える」こと!!!っていう理解。
欧米のイケてるテック企業でもない我々が、今の時点で真のテック企業に近づけるためにできること・・・って、それはインセプションデッキの「意義」に心の底から共感できたなら、「よいチーム」づくりは結構出来るんじゃないか、って思う。
ただ「プロジェクト」の次元を超えるには、たしかに難しいのかもですね。
「アジャイル」な価値観を「PJを達成するチームとしてどうやるか?」についてシンプル&しなやかな形にまとめた実践的価値観の提示が「スクラム」だとしたら、この本は「動機づけ」により重きを置いた本って感想でした。
ミッション!ミッション!ミッション!信頼!権限!!って感じ。
「どうやって自律的な、顧客への価値提供を探索的にやるか?そういうマインドを作るか?」については、個人的には「プロダクトマネジメント」がめちゃくちゃ良い。
ユニコーン企業のひみつが面白いと感じた人*2には併せて読んで欲しい。
追記:
この本、読み終わった時の印象は「めっちゃすごい、刺激になる、ただ根底を揺るがすような新しい価値の提示ってほどのインパクトはなかったかな・・?」ってものだったのですが、読み終わって数日経ってもグルグルと色々な事を考えさせられている。コレもその一部だし。
自分の中での「ありかた」みたいな、思考とか感性みたいな部分が触発されているぜ・・って思ったら、ジワジワと「第一印象よりもめっちゃ良書かもしれない」って評価上がりつつある
5.1 それがぼくには楽しかったから
それがぼくには楽しかったから 全世界を巻き込んだリナックス革命の真実 (小プロ・ブックス)
- 作者:リーナス トーバルズ,デビッド ダイヤモンド
- 発売日: 2001/05/10
- メディア: 単行本
文学とか自伝とかを少し取り入れたい!!っていうのは、連休中だと少し意識する。
んで、何年も積んであったやつを!
いや〜〜おもしろかった。ワクワクする。
リーナスの発言が、所々で出てくる部分で「俺の持っているリーナス像」が垣間見えるのも面白かったw
読み終わった後に、改めて良いタイトルだな〜って感じた次第
5.2 スクラム実践者が知るべき97のこと
コレも大変に良い本!「○○のこと」系、読んだらその時時で新しい感想や刺激がありそうだな〜っていつも思うけど、ご多分に漏れずコチラも。
現時点で特に琴線に触れたのは
- 03 実は、スクラムの話ではない
- 05 Whyからスクラムを始めよ
- 06 導入してから適応せよ
- 23 サッカーのフーリガンから学ぶことなんてあるのか?
- 24 そして奇跡が起こる
- 26 あなたのチームはチームとして機能しているか?
- 26 あなたのチームはチームとして機能しているか?
- 36 ユーザーストーリーについてよくある3つの誤解
- 50 スプリントレビューはフェーズゲートではない
- 51 スプリントレビューの目的はフィードバックの収集。以上
- 54 いちばん大事なことは思っているのと違う
- 56 「自分」ではなく「スクラムマスター」が大事なのだと気づくまで
- 76 自己組織化とはどういうことか
- 77 欠陥を宝のように扱う(公開の価値)
- 82 スクラムはアジャイルリーダーシップである
- 第Ⅺ部 10 完成とは何か?
とか?まだまだあるでよ。
読みながらとっていたメモから一部を抜き出したけど、取捨選択したとは思えないくらい「琴線リスト」多いな。
それだけおもしろいと感じたエッセイが多かったってことで・・・
「Whyからスクラムを始めよ」「いちばん大事なことは思っているのと違う」「完成とは何か?」かなぁ今の時点でTOP3(※掲載順)を選ぶとしたら。「そして奇跡が起こる」も好き。
あと、全体的に「いいからスクラムガイド読め!!何度でも読み込め!!」っていうのは感じたw
5.3 実装パターン
もっと難しい本だと思ってた!!文体とか説明の簡潔さって意味で取っ付きにくさはあるのかも知れないけど、内容的には新卒2年目くらいで読んでおいて欲しい〜〜って言って差し支えないレベルかもな。
リーダブルコードの次!!とまでは言わないまでも、内容的にはそのくらいの粒度の話。
前書きに書いてある表現が分かりやすいですよね。「デザパタとかは1日に1回考える話題だとしたら、これは1日に何回も考えているような話題だよ!!」という。
「3章 プログラミングの理論」の一節「価値」の話とか、周りにいるコード書いて働いている人たちに流布したい・・ソースコードを「コミュニケーション」として捉えている人とは仲良くなれそう!
5.3 Goならわかるシステムプログラミング
- 作者:渋川 よしき
- 発売日: 2017/10/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
コレもすごい面白かったな〜今まであんまり触れられていない部分を「なるほど、そういう風に使われていくのね〜」って感じで考えられるので「コードと一緒に(動くコードから)考える」みたいなアプローチ自分は好き。
去年も5月に渋川よしきさんの本を読んでいるんですよねぇ、たまたまなんだけどもw そっちも同様に「コードで説明しながら考えてみる」っていうのが楽しかった。
雑に言えば「システムプログラミングってなに・・・?」みたいな気持ちから入った自分が楽しめたので、入り口としてとても良い本なのではないかなぁ。
今の会社でSREメンバーと会話することがとても多くなったので、アプリケーションより下の話を知っておきたいなぁという気持ちがある
あと!!やっぱGo面白そう、なんか作りたい!!!
と思ってGoLandかった。いつもありがとうサムライズムさん。
ブクログにも書いた
5.4 PHPはどのように動くのか ~PHPコアから読み解く仕組みと定石
(普段より)低レイヤっぽい話を読んだ勢いで!
割と流し読みって感じで読みつつ、少し分かった気になれたので良かった。
(Cが全く分からんのでそっちの知識を軽くでも入れてからの方が良いな・・・って気はしつつ。苦C読みたい。)
「どうやって関数を定義するか」「エラーって何さ」みたいなところが最も知りたかった(=自分がphp-srcを読みたいと望んでいる動機の)部分だったので、そこの入り口までは連れて行ってくれたかな??って思うので、おーけ〜〜。
読み終わってすぐ PHPerKaigi 2020: もしもPHPソースコードが読めたなら... / 富所 亮 - YouTubeを見直したw
初めて観た時よりは身近に感じたぞ!!
5.4 NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法
NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 新版 (日本経済新聞出版)
- 作者:マーシャル・B・ローゼンバーグ,安納献
- 発売日: 2018/04/20
- メディア: Kindle版
他者と働くで取り上げられていた「NVC」についての本。
これは去年の10月くらいから、電車の中とか寝る前の時間とかにすこ〜しずつ読んでいた本。
電車に乗る機会が減って読むのが止まりがち。
半分くらい残っていたのを一気に読んだ。
めちゃくちゃ良い本だと思うんですよね、実際に職場で上司だったり若手の同僚だったりと会話する時にこの内容を意識して「乗り越えられた」って感じた場面も多々あったし。
改めて読書メモを作ったり咀嚼したいなぁ〜〜って思ってる。
観察、感情、ニーズ、リクエスト・・を相手や自分の言葉(ノンバーバルも含む)の中に意識しつつ。特に「観察と評価を区別する」とか「ニーズを読み取る」のあたりは、結構な衝撃を受けたと言うか。
観察は事実(客観)、評価は主観(=”私から見て”が入っている)。
怒りは「相手の言動によってもたらされる」のではなく、「自分のニーズ(とのミスマッチ)から生まれる」とか。
観察・分析、評価、感情を区別しようね。
自分が読むのに長い期間を使いすぎたせいもあるのか、まぁ短い本ではないので、内容を全部しっかり覚えておく・・っていうのは大変かもしれないけど。著者のエピソードや実例・具体例も多いことが分量的には効いてもいるのかな。
この本でお気に入りな部分の1つが、章末とかに「対話のための練習問題」的な「エクササイズ」が挿入されていることで、これを恐らくリマインドとして使える。
どっかのレビューで「宗教っぽい、教化的な雰囲気」って評もあったけど、それも分かる。
あと「もしコレが実践できたら仙人かなんかになっちまうよ・・・」っていう感覚もある。
ただ、「意識できたら」「気付けるようになったら」素敵だよね、って思う。
やりすぎると自己分裂しそうな怖さもあるけど。
5.4 新版 コーチングの基本 この1冊ですべてわかる
対話がさ〜〜みたいな話に感化されたので、そのままコーチングの本に。
最近コーチングに興味があるんですよね。
去年cotreeでのアセスメントコーチングセッションを受けた(くらいにはそもそも興味あった)のもあるし、とりわけここのところ自身で「自己分析」「他者と協調する・リーダーシップを持つ」みたいなニーズがあり。
本の内容としては「なるほどなるほど!」って言いながら読めたので、タイトルに偽りなしだなぁ〜
すっごい簡単なレビューはブクログに
5.5 問いのデザイン
また「対話」とか「ファシリテーション」とか言ってますね!!みたいな流れになっちゃっているけど、コレめちゃくちゃ良かったな・・この連休で1番かも。NVCがちょっと殿堂入りしている感なきにしもあらずなのと、そもそもジャンルがばらばらで一概に比較しにくいけど。 軽〜くウォーミングアップ的になんか読もう〜〜〜くらいの気持ちで積ん読の山から1冊手にとって見たけど、途中から「コレはメモ作りながら読んだほうが良いやつだ」ってモード切り替えて読んでた。
「問題を捉える思考法」とか「リフレーミングのテクニック」とかは、もう明日からすぐにでも使えちゃいそうね。
なにより、この辺りの話は「他人とやるワークショップやミーティング」以外にも使えそうな場面が多い気がする。
5.5 ダイアローグ・マネジメント 対話が生み出す強い組織
- 作者:ケネス・J・ガーゲン,ロネ・ヒエストゥッド
- 発売日: 2015/11/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
軽い本ならGW中にあと1冊くらい読めるでしょ・・・って思ったので、分量的な意味でちょっと軽そうなやつ。
これは「問いのデザイン」で言及されていたので買った。
「対話とは」っていう粒度・解像度でいうと、今までで読んだことのある本の中ではコレがど真ん中かな?
買った本
読んだ本より買った本の数の方が多いGWだった
— 今日も誰かのにちようび(おいしい鮭親子丼) (@o0h_) 2021年5月5日
振り返ってみる
(LEADER's KPTも4.27だし、会議のマネジメントとコーチングの基本も4.28に買った本だったりする)
- 4.30 The DevOps ハンドブック 理論・原則・実践のすべて
- tweetを見て
- 5.1 企業文化 改訂版: ダイバーシティと文化の仕組み
- ユニコーン企業のひみつの参考文献であがってる
- 5.1 リーンエンタープライズ ―イノベーションを実現する創発的な組織づくり (THE LEAN SERIES)
- これもユニコーンのせいだわよ!
- 5.1 バリューサイクル・マネジメント ~新しい時代へアップデートし続ける仕組みの作り方
- tweetがTLに流れてきまして・・
- 5.2 HIGH OUTPUT MANAGEMENT
- これ名前は知っていて特に買おうと思ってなかったんだけどな、なんで今になって買ったんだっけ
- (話題になっていましたよね)
- タイミング的に「スクラム実践者が知るべき97のこと」を見てかな・・?言及されてたかな。。。
- っていうか何かのマネージャーないしマネージャー志望の人みたいな本が並んでるな。そういう訳ではない
- これ名前は知っていて特に買おうと思ってなかったんだけどな、なんで今になって買ったんだっけ
- 5.2 あなたのチームは、機能してますか?
- アトラクタさんの研修をなんとなく眺めていたらスライドサンプルにあったので
- 5.3 知識ゼロから学ぶソフトウェアプロジェクト管理
- これは何で見かけたんだろう、文脈分からん・・・
- プロジェクト管理うまくなりたいからOK!!
- 5.3 Code Reading―オープンソースから学ぶソフトウェア開発技法
- 実装パターンの参考書籍にあった
- ”コードをいかに読むかという反対側からの視点。『Code Reading』は『実装パターン』と鏡の関係にあり、理解のために読むことは、理解のために書くことと表と裏である”
- 5.4 Go言語による並行処理
- Goならわかる〜を読んでて買ってみたやつ
- 5.4 [試して理解]Linuxのしくみ ~実験と図解で学ぶOSとハードウェアの基礎知識
- 同じく
- Linuxがわからないからな
- 5.4 図解 コーチング流タイプ分けを知ってアプローチするとうまくいく
- コーチングの基本を読んで!
- 5.4 コーチング・バイブル(第4版)―人の潜在力を引き出す協働的コミュニケーション
- 同じく
- 5.5 ダイアローグ・マネジメント 対話が生み出す強い組織
- 問いのデザインを読んで
- 5.5 ドーナツを穴だけ残して食べる方法 (日経ビジネス人文庫)
- 同じく
なんか読むペースよりあまりにも多く買っちゃっていて嫌だな。。